WOHでは、2008年より「犯罪加害者家族」を中心とした「加害者家族支援」として、身内がトラブルや事件・事故を起こしたことによって責任を問われていたり、差別を受けている家族の支援を行ってきました。
交通事故加害者家族からのご相談は、犯罪に比べて件数は多くはありませんが、被害者の死亡や重傷を負わせてしまった加害者とその家族は、やはり自責の念からの自殺念慮や被害者対応といった長期的に続く事件の影響に苦しんでいることが明らかになっています。
WOHはこれまでホームページ上でも「犯罪加害者家族支援」と表現しており、交通事故の家族にとっては、支援の対象外と考えられていた側面もありました。
そこで、2014年10月より「交通事故加害者家族支援」として専門の窓口を設け、事例に即したアプローチによって、交通事故加害者家族のニーズを把握し、支援体制の構築を目指します。
犯罪加害者家族の場合、直接的支援の対象はあくまで家族であり、罪を犯した本人は身柄を拘束されている場合が多いことから、加害者本人とはあくまで間接的な関わりに留まっていました。しかし、交通事故においては、事故を起こした本人が自由の身ではあっても、事件によるPTSDなどによって仕事ができなくなったり鬱病にかかるなど、同居している家族に精神的・経済的負担がかかっているという状況もみられます。交通事故加害者本人を対象とした支援も皆無であることから、本事業では家族だけにとどまらず、加害者本人への直接的支援も行います。
11月より、2か月に一度程度、交通事故加害者及び家族のためのミーティングを仙台・東京・大阪の三ヶ所で開催します。内容は、犯罪加害者家族の集い同様に、普段は誰にも言えない悩みや気持ちを同じ経験をした者同士が語り合う集いです。加害者本人もご参加いただけます。また、被害者対応や事故後の社会復帰などに関するスタッフによる個別相談も受け付けております。
第1回の日程は、東京会場11月3日(祝月)10:00~12:00、大阪会場11月9日(日)15:30~17:00、仙台会場11月29日(土)14:00~15:30、参加費は各会場1000円、会場詳細は参加希望者のみ告知。申し込み当日まで090-5831-0810またはworld.open.heart@gmail.comで受付。